2019/09/25

hustle and bustle 全曲解説




作品名:Hustle and Bustle (ハスル・アンド・バソル)
発売:2008年5月
販売レーベル:SIGN Records (自主)
録音、ミックス:岩科徹
マスタリング:山形一弘
カバーアート:EXTRUDERS
録音場所:岩科くんの部屋
スペシャルサンクス;小寺修一 (UMA Records), rio(deedees), 竹野智浩 (ex.disk union), Farzad Moghaddam, ale (dublub), Douglas Thomas, Jacqueline Bassett and Antony Pedrett


1. Break Bulbs

“Hustle and Bustle”はまだ僕が英語をうまく話せない頃につくったので、歌詞はデタラメで発音もマズいもんだ。
歌詞の世界観とかはまだ未発達で、音にほとんどを込めた作品である。
しかしながら全てを岩科くん宅で録音した本作品は危険な初期衝動に溢れており、今聞いてもびっくりすることがある。バンドサウンドの解体、それだけを目的につくった。
欧米の田舎町で数十年ぶりに発生した殺人事件の現場で巻き起こる珍妙な混乱の数々。
今思えば”FARGO”とかがイメージに近いかも。
この曲はバスドラムにあたる部分がとても重要なファクターで、どのサンプリング音もしっくりこなくて最終的に口でうたってつくった。
ギターの逆回転をテンポに合わせたり、とても面倒くさい作業を夢中でやったもんである。


2. Authority

このアルバムは元来ジョークだらけなのだが、”Lyrics for acid lolipop” というフレーズは今ではとても書けない表現だ。
テーマはそんなにユニークじゃなくて、働きながら音楽をやること、働かなくちゃいけないことをけだるくも前向きに歌っている。
演奏については、意外とシンプル。リズムボックスにくそみたいなアコギ(僕が弾いたから)、ジャンクなエレクトリック・ギター。


3. Bone Zoom

EXTRUDERS初期からある曲。幾度となくアレンジを変えて行き着く先がこんなことになってしまった。
岡田くんのLine 6のエフェクターを好き放題いじらせてもらってとても楽しかったのを覚えている。
この曲くらいから必要ないならベースとか入れなくていいよねって思うようになってきた。
そもそも自分がベースを弾くようになったのは、前任のベーシストが脱退してしまい、ボーカルだった僕が消去法的にベースも担当せざるを得なくなったという非常に受け身な理由からなのだ。
歌詞にはあまり意味がない。そのとき思った何となくかっこいい響きの言葉で取り繕った。
“Our perfect sound is ringing in my head”とか”I found myself in the oilfield”とか、この頃にしか言えない言葉もある。


4. Ted 8

街のはずれに住む、変人扱いされている科学者。大人には嫌われ、子供にはめっぽう好かれている。そんな人の話。
こんなめちゃくちゃな曲は僕らの歴史でも類を見ないし、金輪際生まれないだろう。
曲の構成とか流れとかぜんぶ無視してる。音のモジュールを切り貼りしてそれをライブでやってたんだから今考えると背筋が凍る。
ジャーン、というフレーズは絶対にピアノだって決めつけて、貸しスタジオへ駆け出しておんぼろマイクで録音した。
この頃岡田くんが引っこ抜いたシールドを生身で触れてノイズを出すというイカれた妙技を発明した。
その後につづく歌詞は”It’s a loose connection”, 僕らはそういうバンドなのだ。


5. Bridge

アルバム構成に煮詰まった僕たちは、メンバーがそれぞれ単体で1曲を担当するというアイデアを採用した。
この曲は録音機材のテストに岩科くんがシーケンサーとでんでん太鼓で録音した音源を”Bridge”という名のもとにひとつの曲として成立させた記念碑的な楽曲である。


6. A debugger

"Big Boys"のオルタナっぽい曲っぽい曲というややこしい設定でつくった、ライブでもよくやっていた曲。
いい感じの曲だったのだが連日のレコーディングで頭が沸いてきた僕らは、それをピアノだけで録音するということを思いついてしまった (苦し紛れにバンドテイクが最後の方にちょろっと入っているが)。
友人の矢沢くんにピアノを弾いてもらって池袋のスタジオで録音した。
その後みんなで飲みに行った。
その矢沢くんは今では音信不通。それはまた別の話。


7. Joke

これまた古い曲。EXTRUDERSが3人になって最初の方にできた曲。
この頃になるとドラムはもうゴミ箱叩けばいいやとか、途中でギターがチューニングぐちゃぐちゃにしたら面白くないかとか、歯止めが効かない事態に陥っていた (が、当人たちはそれに気づかなかった、残念ながら)。
“Joke is a kind of truth”, このフレーズは今でも心のどこかに根を張っている気がする。


8. Taxi driver’s opinion (OPTICAL ILLUSIONS)

唯一のスタジオ録音で珍しくファンクっぽい曲を演奏し、ネイティブのアメリカ国籍男性 (Antony Pedrett, 言語学者) に歌詞をかいてもらった。
なんでこんな曲をつくったのだろうか。誰かがタクシードライバーでも観たのでしょうか。
当時のライブでは岡田くんがメインパートを歌っていた。


9. Sonic vice

“Sonic vice”というのは、2000年代中頃に僕らの音楽をアメリカでリリースしたいという話があって、でもそれは色々あって叶わなかったのだけれど、そう思ってくれたことを嬉しく思い、なにか残せないかと思って彼のレーベル名を曲のタイトルとした。これは件の一人一曲シリーズのひとつ。
途中に挿入される英語のナレーションは、ジョージア州立大学のカレッジラジオ”Dot Dash”のDJで、何も知らない田舎者の僕らをアメリカに招聘してくれたFarzad Moghaddamが、そのラジオでライブ告知をしてくれている部分をコラージュさせてもらった。そのラジオには僕らも出演した。現時点で最初で最後のラジオ出演である。
このアルバムは総じて僕らのアメリカでの思い出が詰まっている作品といえるだろう。
蛇足だが、EXTRUDERSが米国滞在時に後に有名となる"Au Revoir Simone"とランチ合コンをしたことはあまり知られていない。


10. An amplifier on the bed

一人一曲シリーズ最終章、ギタリストが作ると様になる。岡田くんによるギターソロ。
このアルバムはブックレットにそれぞれ何の楽器を演奏したかが明記されているんだけど、この曲には”electric guitar, twitter of sparrows”と記されている。洒落ているではないか。
まだツイッターもほとんど知られてなかった頃だ。


11. Ideal error

いよいよ最後の曲、ここまでくると心身ともに壊滅していった様子が手にとるようにわかる。
チープな人力サウンドコラージュは (僕らレベルでは) やりつくされ、変化をつけるために声の多重録音や逆再生などを駆使するしかなくなっていった。
そのときよく一緒にライブをやっていた”ZYMOTICS”が歌詞に登場する (この曲はZYOMOTICSの解散ライブで数年ぶりに演奏されその役目を終えた)。
ドリーム・ポップ的な要素が強引かつ自然発生的に導入され、使用楽器における秩序はすでに崩壊していた (ブックレットには、sampling, vocal, noise, acoustic guitar, thereminとだけある)。
僕らなりのヒップホップを作りたかった。ヒップホップをロクに聴いてもないのに。
この一連の悪夢とも思える作業を通じ僕らが出した結論は、”we say no, but it’s a battle”.

8 Queens 全曲解説




作品名:8 Queens (エイト・クイーンズ)
発売:2015年1月
レーベル:EAC Records (自主)
録音、ミックス、マスタリング:君島結 (ツバメスタジオ)
カバーアート:森本将平
カバーデザイン:小林ハジメ (FxBxG)
スタッフ:花井喜一、小林正和
録音場所:SIGN MUSIC STUDIO、ツバメスタジオ
スペシャルサンクス:山田岳彦  (FILE-UNDER)、棚橋えんじゅ (Inoxia Records)


1. fushigina shishin

これは自身の過去の恋愛にまつわる曲なので今コメントしようとすると唸り声しか出ない。
なので歌詞とか感情以外の話をしてもいいですか。
スタジオで急にできた曲。EXTRUDERSには突如としてすごいスピードでできる曲がある。一時間足らずで曲が全部できて、その場で歌詞を書き上げて。これもそのうちの1曲。
できた瞬間にあまりにもポップなのでメンバーで大爆笑した。
EXTRUDERSは少しダサい感覚をかっこいいと思う癖がある。
“8 Queens”というのは8つの奇譚をオルタナティブ・ロックを通じてご紹介、ということを意味してるんだけど、EXTRUDERSのアルバムタイトルはずっと岩科くんのアイデアが採用されている (冒頭の曲名をそのまま引用した”colors”以外)。
最近ライブでは新たに会得した”人力フェードイン”を導入している。


2. zombie

ラフカディオ・ハーンの”貉”をモチーフにした曲。
「これはゾンビの話である」
ここでは貉ではなくゾンビなのだが、悪夢が柔らかくも延々と繰り返されるという話。
どこまでも続く荒凉とした大地。
女性と男性AとB、女性と男性Aが恋に落ち、三角関係の末に二人で共謀して男性Bを殺害してしまった。
男性Bはゾンビとして蘇り二人を追いかける。
死にものぐるいで逃げ回る二人。死はすぐ背後に迫っている。
ゾンビは打ちのめされても緩慢な動作で再び立ち上がり二人を追いかけ続ける。
生前の記憶はすでに彼の頭では再生不可能となっている。
さて、悪いのは誰でしょうか?


3. chinese fairy tale

三部作第二弾。"kimi no hane oto”と同じ主人公たちが場所と時空を超え大陸へ。
彼女は人魚として高官に売られてしまった。
力もお金もない。奇跡も起きない。体はクスリでボロボロ。
彼はただただ状況を受け入れそれを眺めるしかなかった。
彼女は窮屈なプールで水につかることしかできなかった。
ある夜二人は人目を盗んで逃げ出して、夜の海で泳いだ。
この後のお話は、”snow and ashes”という曲で完結させてるのだが、その曲は未発表かつ最近のレパートリーには入っていない。後味が悪いのもまた一興。


4.  i wonder

これも”Sado Jean”時代のとっても古い曲を10数年経てリメイク。
録音では即興的にエレクトリック・ポップの雰囲気でやってみたら気持ちの悪い曲ができた。
それをスローで小さな音でライブで演奏、最近は開き直って直球にポップな感じで。
ブックレットの森本くんのイラストが曲の雰囲気とマッチした。
これも自分と世界の境界線が曖昧になっていくイメージ。
”i wonder”という短い英語をその意味を持たせたまま日本語歌詞に取り込むことに成功した例。


5. kinjirareta asobi

映画からタイトルをとったのか、はたまたかの名曲からとったのかと聞かれたことがある。
どちらでもない、何となくイメージに合ったから。というか僕はその映画を観たことすらない。ギターはちょっとだけ弾ける。
子供の頃の夜はもっと怖かった、誰にも言えない残酷な秘密を持っていた、そんな暗い部分を曲にしたかった。
そのイメージをGS調の曲にのせた。
この曲も一瞬で出来上がった。歌詞含め2時間弱で完成した。
アウトロは”aq”につなげたくて、そのイントロと同じフレーズにした。


6. shizuku

マスターベーションにおける衝動〜絶頂〜虚無感までの一連の感情の所作。
夢でみた情景を元に曲にした。荒れた土地にそびえ立つやぐらにカラフルで呪術的な装いの人々が集まり、それぞれの手法で内なる絶頂を迎える。祭りの高揚とその後の寂しさ。
EXTRUDERSはこの曲をはじめ、エロスをストレートに扱うことに躊躇がない。
これは昔につくった”turquoise Ink”という曲がベースになっている。
00:53頃に謎のうめき声のような音が聞こえる。いまだにこの音が何なのか誰も知らない。


7. axis

三部作のスピンオフ的な曲。
“kimi no hane oto”における悲しい二人のラブストーリー。切り落とされた肉片はその場に残され、二人は姿を消した。
それを見つけてしまった中年の農夫。生まれてこの方平凡な (何を平凡とするかは議論を要するが) 人生を送ってきた男がひょんなことからその聖遺物を見つけてしまった。
その瞬間彼は彼岸に達した。
狂気は日常からすぐ手の届くところにある。誰もが手を伸ばせば届くところに。
この曲はアルバムの全体像を考えたときに必要だと思い急遽録音された。元々収録予定であった”A peddler”という曲はボツになった。


8. awaremu chimera

これは“rem”と“chimera”という古い2つの曲が合体したもの。名実ともに”chimera”になったというわけだ。
歌詞も二律背反がテーマになっていて、両方のものが混在している。
そして森本くんが描いたキメラ、それがイメージの完成図となりアルバムのジャケットにもなった (裏ジャケもすばらしい)。
歌詞に出てくる七つの色は、ポーの“赤き死の仮面”に出てくる部屋の色。僕はミステリオタクなのだが、それがストレートに出てしまっている。
戦争と麻薬、これも切っては切り離せないもの。
Have a good day!

2019/09/21

colors 全曲解説


はじめに

過去に発表された三作品 "colors", "8 Queens", "hustle and bustle"がサブスクリプション解禁となった。
それに合わせ過去作品の全曲解説を書いてみようと思いたった。
これはベース&ボーカルの鳥山陽平が独断と偏見で書いたもので、作詞作曲を担当しているため歌詞のことや曲のイメージのことが中心になっている。なのでギターやドラムスの細かいことにはほとんど触れていない。
EXTRUDERSの曲は抽象的な内容なので、イメージを補足する意味で文章にした。
これを読んでそうなんだと思っていただくもよし、無視して独自に解釈されるもよし。
それぞれ発売されて数年経過し、このタイミングでこういうものが公開されてもいいかなと思い書いた。

それでは、まずは2013年発売の”colors”から。





作品名:colors (カラーズ)
発売:2013年4月
レーベル:Knew Noise Recordings
録音、マスタリング:君島結 (ツバメスタジオ)
ミックス:君島結、渡辺良(Convex Level)
キーボード:渡辺良
カバーアート:大槻素子 (from "party")
ブックレットデザイン:早野亙
録音場所:SIGN MUSIC STUDIO (a.k.a. 三崎港の古い蔵)
プロジェクト・マネジメント:山田岳彦 (FILE-UNDER)


1. colors

2011年のEXTRUDERS再始動で最初にできた曲。
この頃から言語化される前の感情や情景、ニュアンスなどを表現するために、すべての曲をサイエンスフィクションとして捉え書くようになってきた。
この曲は色の鮮やかさだけで勝負をつける世界で果敢に戦う女性の話。
バックグラウンドやジェンダーは関係なくて、提示した色が鮮やかかどうか。物差しはそれだけ。
"パレットにぶちまけるんだ"、この言葉に色々集約させてる。
楽曲の元ネタは僕とドラムの岩科君が若かりし頃にやっていたSado Jeanというバンドの曲。


2. kimi no hane oto

三部作 (結果的に) の第一弾、ある少年と少女のラブストーリー。
アジア系のカップルが欧米と思われる田舎で過ごしている。
ナードな男の子と奇形の少女、彼らの感覚にはフィルターなんてなくて、純粋でストレートな感情が屈折したかたちで存在するだけ。
"あいしてる"って呼吸するように言えちゃう感覚。
これも元ネタはSado Jeanの曲から。
浪漫飛行みたいな曲を作りたかった、悩める20歳の蒼き衝動。


3. aq

元々は初期の"alternate quick"という曲で、その頭文字と永久凍土のダブルミーニング。
延々と続く無限地獄、でもそれが当人にとっては日常のルーチンだったとしたら誰がそれを不幸って決められる?
主人公の女の子は産まれながら厳しい気候、環境で育ってきた。ツンドラに流れ着く遺体を片付ける、それが当たり前で彼女の親もその親もそれをやってきた。
誰がそれを不幸って言える?
光を有り難がる人とそれが眩しすぎる人はイコールなんだ。
ちなみに、アウトロというか曲の最後のスローな部分は原曲にはなかった。
2007年に"neuter"というミニアルバムのレコ発をやったときに、新曲ばかりをつなげて30分超の組曲的なものをつくった。そのつなぎが気に入っていて最終的に曲に取り込んだ。
余談だが、"neuter"のレコ発やるときにはすでに次のフェイズにいっていて、新しい曲をやることしか考えてなかった。確か下北沢のERAでソールドアウトになったはずなんだけど、レコ発なのに新曲ばかりでパンパンに入ったお客さんが全員静まり返っていたのをよく覚えている。


4. collapsing new buildings

3.11にショックを受けてつくった曲。
頑張ろうというメッセージに溢れ、今まで経験したことこない雰囲気だった。
と同時に僕の中でほんの少し違和感があった。そしてそう思うことに罪悪感があった。
こういうことがあったよ、という史実保存という観点の楽曲があってもいいと思った。
僕も間接的に被災した。これがきっかけでEXTRUDERSの活動を再開させることになった。
タイトルはもちろんノイバウテンから。
元々書き溜めてたゲイカルチャーにシンパシーを感じた曲と融合させて僕なりの表現とした。
そしてその半年後に神様の前でこの曲を歌う機会に恵まれた。真正面から向き合ってちゃんと歌えた。


5. mono

これは、正直曲をつくったときのことをあまり覚えてなくて。
ドラムの軽快なリズムが先にできて、その頃観た映画だったか、展示だったか、読んだ本だったか、なにか窒息しそうなくらい窮屈な情景を表出させたかったと記憶してる。
抽象的なものをそのまま飲み込む感じ。意味不明の数式とか、薬の処方箋とか。
ちなみにライブではPAの君島さんが時折マスターフェーダーをアドリブで下げていくという大胆な手法で曲の終末感を強調しようとすることがある。
もうひとつ思い出した。レコーディング中、夜遅く (たしか11時くらい) に朝から続けていた作業を一段落させようやく訪れた食事休憩。胃袋を満たし、さぁ眠ろうと思ったときに君島さんが「もう1曲歌っちゃいませんか」と言ったことを僕は忘れない。午前1時過ぎ。だから表現できたこの悲壮感なのかも。


6. dim flash

かなり前に録音したデモが良くて、オケはデモをそのまま使ってボーカルと+αを付け加えた。
タイトルはそのまま、鈍い閃光。
どうも性格がまっすぐじゃなくて、曖昧なものや逆説的な意味合いのことに惹かれる。
歌詞より楽曲のリズム取りがフックになってる。スネアの入れ方ひとつでノリをひっくり返したかった。
ライブではスローテンポで演奏している。
後半の歌詞で"フラッシュ"と歌う部分があるんだけど、ライブのときに君島さんとの掛け合いでいかにディレイで真芯をとらえるか(またはハズすか)を即興的に楽しんでいる。事前の相談はしていない。
そしてこの曲のミックスを聴いたときに、渡辺さんの大胆さと想像を超越したミックスの権限が存在することに気づいたのである。


7. Spacewalk 2

もともとTOROID (2009年頃、EXTRUDERSのメンバーで変名でやっていたハプニング・アヴァンギャルド・トリオ)時代につくった"Spacewalk"という曲を再アレンジした曲。だから"Spacewalk 2"(ごくまれに演奏する"Spacewalk 1"という曲も存在している)。
とてもエモーショナルだった曲を8ビートでシンプルにさせた。
内容は、星同士のスモールトークと日本語ロックについて。
それぞれの星で色んな悩みがあって、森林伐採とか干ばつとか。肌荒れしていやになっちゃうよーとか、ここがシミになっちゃってさーとか。それを絵本風に歌詞にした。
EXTRUDERSは一つの曲に二つ、またはそれ以上のテーマを盛り込むことが多々あってこの曲もそのひとつ。
日本語でロック・ミュージックをやること、その難しさというか、ほら、あるじゃないですか。
その辺が振り切れたときに書いた歌詞。


8. luna

これもTOROID時代の曲。というか一時期はこれしかできない時期があって、1年位この曲しかやらなかった (できなかった)。
珍しく長尺で、後半部分を高揚させるために如何に前半〜中盤を抑えるかをテーマに演奏してる。
また機材を選ぶ曲で、機材のコンディション・温度・湿度・季節等に出来が左右される。演奏中に壊れたアンプの数は数え切れず、岡田くんのFender Lead IIもハックフィンでのライブ中に星のかけらとなった。
02:27から聞こえるピアノ風の音は、渡辺さんが「なんか聴こえてん」といってミックス時に独断で弾いたものである。ミックス作業で楽器を足すエンジニアの存在を、僕は彼の他にまだ知らない。
歌詞は生理の話。
子供ができた、できてない、ジョークに振り回されて一喜一憂。いないいないばあみたいな。そんなポップな状況をエモーショナルな反復リフを用いて非現実的に拡大解釈した。
もともとは英詩の曲。英語のときは月の満ち欠けについて歌っていて、それを日本語にしたら生理の曲になった。不思議なリンク。
また、発音そのままで意味が違う歌詞がたくさん残ってる。
Tell us = てらす、it’s a murder = いつ、まだ?、とか。僕らなりのブラック・ジョーク。


9. elder? minor?

"AKIRA"のタカシにインスパイアされてつくった曲。年寄りなのか子供なのか、それをモチーフに境界線で万華鏡のように移り変わる葛藤をシンプルな曲にした。叫びたいけれど叫べずにそれを飲み込んだときに生まれるパワー。
意味より情景に重きをおいてつくったけれど、個人的にとても気に入っている歌詞だ。
たまに"Heroin"みたいですねって、言われる。その線じゃないんだな、別にいいけど。
どっちかというと"Time Thief"。
話はそれるが、EXTRUDERSは何に影響されたか、何を聴いてきたかなどと聞かれることがよくある。
影響されたのは先輩の音楽や今まで会ってきた友達や過ごしてきた時間とかで、聴くものはそれはもう色々。なのでそういう話は苦手です。というか、バックグラウンドが安易に透けてしまったら表現者としてどうなんでしょう。


10. ふたりのうえをすべりおちるギター

美術館でどうしてこういう題をつけたのだろう、と思うことがしばしば。
そんな雰囲気でつけたタイトル。楽曲を額縁に入れる感覚でつくった。
曲はスローテンポでシンプル。デモテープのテイクを採用した。
あ、そういえばこれは"Slip on the rid"という昔の曲のセルフカバー的な立ち位置だったことを今思い出した。
歌詞はラブソング、一応。愛情の存在をあくびがつたわることに例えたかった。
感情より距離感が勝るときもある。

2016/12/09

EXTRUDERS in Pseudo Live




2014年に "kinjirareta asobi" のミュージックビデオとして、一部公開された映像の完全版。
全6曲収録。


EXTRUDERS in Pseudo Live



  elder? minor?
  kinjirareta asobi
  aq
  kaori
  mono
  ふたりのうえをすべりおちるギター


1st camera: Masakazu KOBAYASHI
2nd camera, video editing & sound mixing, direction: Yui KIMIJIMA [Tsubame Studio]

2016/11/28

CL30@TOKYO



Convex Levelの活動30周年(!)、そして7枚目のアルバム 「Inverse Mapped Tiger Moth」発売記念ライブ東京編です。

この日は、狂乱の宴@京都編とはちょっと趣向が変わり、EXTRUDERSとの2マンライブです。

Convex LevelとEXTRUDERSは今まで共演を重ねていますが、2マンライブは初めて。
両バンドの紡ぐSF短編を数十編、聴覚で感じて頂きたいです。

当日はConvex Level、EXTRUDERSともに単独公演並のロングセットを予定しています。

前売り予約はこちら受け付けています。

「Inverse Mapped Tiger Moth」の特設サイトもぜひ御覧ください。
メンバーの全曲解説、わくわくするライナーノーツ。視聴もできます。

EXTRUDERSにとっても特別なライブ。
ぜひお越し下さい。

2016/12/18 sun
秋葉原 GOODMAN

CL30
"Convex Level 30周年 & 7th album「Inverse Mapped Tiger Moth」発売記念"
w/ Convex Level
open 18:30 start 19:00 / adv ¥2,000 door ¥2,500
info: CL30



2016/10/10

Show in 2016


2016年のライブを更新しました。
どのライブも盟友のリリース記念ライブです。

12/18の秋葉原公演は両バンドともロングセットを予定しています。

前売り予約はこちらから。




2016/11/6 sun
小岩 BUSH BASH
"6EYES 「TABLE」release Party"
w/ 6EYES, Phew, younGSounds
DJs: UG KAWANAMI, MURAKAMI (disk union/mu)
open/start 17:00 / adv ¥2,000 door ¥2,500



2016/12/3 sat
京都 UrBANGUILD
CL30
"Convex Level 30周年 & 7th album「Inverse Mapped Tiger Moth」発売記念"
w/ Convex Level, 少年ナイフ, Solmania, ソープ嬢変死, サワサキヨシヒロ, trespass, my letter
start 16:00 / adv ¥2,800 door ¥3,300
info: CL30


2016/12/18 sun
秋葉原 GOODMAN

CL30

"Convex Level 30周年 & 7th album「Inverse Mapped Tiger Moth」発売記念"
w/ Convex Level
open 18:30 start 19:00 / adv ¥2,000 door ¥2,500
info: CL30

2015/11/09

20151219BUSHBASH





2015/12/19 sat
小岩Bush Bash

Phew
EXTRUDERS
COMPUMA
Sports-koide

open/start 18:00
adv  ¥2,000/door ¥2,500 (+1 drink)


今回はBush Bashとの共同主催のイベントです。
単純に自分たちの思うゾクゾクする組み合わせ。
シンプルに楽しんで頂ければ。

チケット予約は、今日からこちら、またはBush Bashで受け付けています。